手軽にオンラインショップが始められるサービスとして、注目を集めているShopify(ショッピファイ)。その急成長ぶりから“アマゾンキラー”とも呼ばれ、多くのメディアで話題になっています。Shopifyとはいったい何? これまでのEC構築サービスとは何が違う? これを読めば、Shopifyとは何かがわかります。
Shopify(ショッピファイ)とは?
175カ国、170万店舗以上が利用する世界最大のECプラットフォーム
Shopifyは、カナダ発、世界175カ国で採用されているオンラインショップのプラットフォーム。現在、170万以上のオンラインショップがShopifyのシステムを利用しているといわれ、EC構築システムとしては世界シェア最大級となっています。
誰でもオンラインショップを構築、運営できる
アマゾンやeBayといった“ECの巨人”をおびやかす存在となっているShopify。急成長の一番の理由が、その手軽さです。ECを始めたいショップは、Shopifyと定額課金で契約して、Shopifyのシステムを利用すれば、独自のオンラインショップをすぐに始めることができます。この“独自の”というのが大きなポイント。アマゾンのようにモールに出店するわけではないので、そのショップの商品やブランドの特色をアピールしやすくなります。
Shopifyのメリット
ネットショップに必要なすべてが揃っている
Shopifyには、ECに必要なすべての機能が揃っています。Shopifyと契約してログインしたら、管理画面からサクサクと直感的にオンラインショップを始めることができます。在庫管理、商品発送、ストア分析、マルチチャネルでの販売、データ分析までもが、この管理画面の操作でOK。クラウドベースのサービスなので、機能のアップデートや保守もShopifyに任せることができます。
セキュリティが万全
オンラインショップ運営で心配なことの一つがセキュリティ。Shopifyは、ショップとユーザーの安全を第一に考えて、セキュリティに多くの投資をしています。国際的なセキュリティ基準である、PCI DSS レベル1とISO27001(ISMS認証)を取得。さらに、2段階認証などでスタッフのログインを厳重に管理する機能、送受信データを常に暗号化する常時SSLなど、さまざまなセキュリティを講じています。
セキュリティのアップデートもShopify側でやってくれるので、オンラインショップ運営者は、点検・アップデートに煩わされることなく、マーケティングや商品開発に時間を割くことができます。
機能追加や拡張はアプリで素早く
Shopifyの基本機能はとてもシンプル。必要な機能はアプリで追加して、理想的なオンラインショップに向けてカスタマイズできるのも、Shopifyの大きな特徴です。アプリストアには7,000以上の無料・有料のアプリがあり、その中身はマーケティング、商品づくり、決済、配送、多言語対応などさまざまです。アプリストアでは、毎日のように新しいアプリが公開されています。
マルチチャネルで販売できる
マルチチャネルプラットフォームとも呼ばれるShopify。管理画面を通じて、アプリ、SNS、Webサイトなど、さまざまなチャネルで販売することができます。Shopify POS機能を使えば、リアルの店舗でも販売でき、在庫や売上をオンラインショップと同期することもできます。
越境ECに強く、世界中の言語や決済方法をカバー
越境ECといえば、Shopifyとも言われているんです。さまざまな言語や通貨に対応し、決済や配送の方法も相手国に合わせて設定することができます。また、Shopifyアプリとしても多言語アプリや翻訳アプリなど越境ECに向けて開発されているアプリも多数あり、Shopifyでは、多くのオンラインショップが越境ECにチャレンジして、成功しています。
直感的に操作でき、デザインのテンプレートが豊富
Webサイト制作に慣れていない、HTMLの知識がない。そうした人でも、簡単にオンラインショップがつくれるのもShopifyの心強いところ。管理画面から、商品の画像や説明文をサクサクと入れることができます。デザインについては、「テーマ」と呼ばれるテンプレートが豊富に用意されているので、その中から好みのものを選ぶだけ。デザイナーやプログラマーがいなくても、見栄えのいいオンラインショップをつくることができます。
Shopifyのデメリット
サポート体制がまだ整っていない
ヘルプセンターやサポートチャンネルがあり、問い合わせにも対応していますが、日本語でもOKのメールは回答に時間がかかることも。電話やチャットでの問い合わせは、今も英語のみでの対応となっています。
日本語対応が完璧ではない
2017年に日本法人が誕生し、翌年には日本語の管理画面が導入され、日本語での対応を広げていますが、すべての機能が日本語になったわけではありません。なかでも、Shopifyのパートナー会社が提供しているアプリやテーマは、ほとんどが英語のみとなっています。
アプリが多すぎて、選びにくい
7,000以上の無料・有料のアプリがあるのですが、多すぎて最適なアプリを見つけることが大変かもしれません。有料アプリの場合、ほとんどが月額課金制なので、追加しすぎるとランニングコストが高くなってしまうことも。
ブラッシュアップしたいときは、専門知識が必要
HTMLやWebデザインの知識がなくてもオンラインショップをつくれるShopifyですが、細かい調整や改善については、知識があったほうが有利です。また、オンラインショップを成功に導くには、広告、SEO、UIなどの専門知識が必要となります。
Shopifyはこんな事業者におすすめ
オンライン販売で利益を出したい事業者
Shopifyの料金プランは、初期費用なしの月額固定制。他のECプロットフォームと比べて月額料金も決済手数料も抑えられているので、Shopifyで販売しているだけで利益が出やすくなっています。某プラットフォームのように、売上げを上げれば上げるほど、持っていかれるということもありません。ある程度売り上げが増えたら、契約プランをアップグレードすると、より決済手数料が低くなり、利益をさらに増やすことができます。
海外展開に積極的な事業者
さまざまな言語や通貨に対応し、決済や配送の方法も相手国に合わせて設定することができるので、海外に向けて商品販売したいショップにはぴったりです。
ECは初めての事業者
これまでECの経験がなくても問題なし。管理画面は直感的に操作でき、操作するうちに慣れていくはず。すぐに使いこなしたい人には、作成ガイドブックや、Youtubeの動画セミナーも用意されています。
最初はどれだけ売上げがあるかわからない。そんなショップは月額料金の安いプランから始めて、規模に合わせて徐々に拡大するのがおすすめです。
最後に
商品はもちろん、ダウンロードコンテンツや旅行のパッケージなど、さまざまな商材を販売することができるShopify。ショップ事業の成長に合わせて、スムーズに規模を拡大することができるので、本気でECを成功させたい企業におすすめです。
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