Shopifyで検索上位を目指す:効果的なSEO対策の設定とコンテンツ戦略
Shopifyは、ECサイト構築プラットフォームとして世界トップシェアを誇り、手軽な運営はもちろん、拡張性や海外展開のしやすさも魅力です。特にShopifyは、SEO(検索エンジン最適化)において有利な基盤構造を持っており、適切に設定と施策を行うことで、検索エンジンからの安定した自然流入(オーガニックトラフィック)を獲得しやすくなります。
「ECサイトを運営しているが、検索順位が上がらず集客に苦戦している」という方も、Shopifyが持つポテンシャルを最大限に引き出すための具体的なSEO対策とコンテンツ戦略を理解することが重要です。
この記事では、Shopifyで効果的にSEO対策を実施する方法とポイントを、有識者目線で詳しく解説します。
目次
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ShopifyがSEO対策に向いている理由(技術的な強み)
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自動画像ファイル形式選択機能を実装している
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sitemap.xml・robots.txtを自動生成できる
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canonicalタグを自動生成できる
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ブログ機能がある
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Shopifyでできる基本的なSEO設定(検索エンジンへの最適化)
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タイトルタグを設定する
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メタディスクリプションを設定する
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画像にAltタグ(代替テキスト)をつける
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ページヘッダー(h1)にキーワードを含める
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検索順位を上げるためのコンテンツSEO戦略
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内部リンクを最適化する
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商品ページの充実・ブログ記事の活用
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SEO効果を最大化する便利なShopifyアプリ3選
1. ShopifyがSEO対策に向いている理由(技術的な強み)
SEOとは、検索エンジン(Googleなど)でウェブサイトが上位に表示されるように調整する施策です。Shopifyは、ECサイトのSEO対策で重要となる技術的な側面を標準機能としてカバーしているため、他のプラットフォームと比較してSEO上有利とされています。
自動画像ファイル形式選択機能を実装している
Shopifyは、画像の読み込み速度を向上させるために、アップロードされた画像を自動的に圧縮し、訪問者が使用しているウェブブラウザに応じて最適なファイル形式(例:Googleが開発したWebPや最新のAVIF)で表示する機能を標準で備えています。
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効果: ページの読み込み速度はGoogleの評価基準において重要です。Shopifyは、最適な画像形式を自動で選択することで、表示速度を向上させ、ユーザー体験とSEOの両方に貢献します。
sitemap.xml・robots.txtを自動生成できる
Shopifyは、ストア開設時に以下の重要なファイルを自動で生成します。
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sitemap.xml: サイト内の全ページURLをリスト化したファイルで、検索エンジンにサイトの構造を迅速に伝達します。
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robots.txt: 検索エンジンのクローラー(情報収集プログラム)がサイト内のどのページを巡回すべきかを指示するファイルです。
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効果: これらが適切に自動生成されることで、検索エンジンにクロールされやすく、ECサイトのインデックス(登録)が促進されやすくなります。
canonicalタグを自動生成できる
ECサイトでは、色やサイズ違いなどの商品バリエーションごとにURLが異なる場合があり、これらが重複コンテンツと見なされてしまうリスクがあります。
Shopifyは、類似URLがある場合に、canonicalタグ(正規化タグ)を自動で生成し、検索エンジンに対して「このURLがオリジナルのページです」と伝えることができます。
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効果: 類似コンテンツによるSEO上の評価分散を防ぎ、検索エンジンから主要なページが正しく評価されるようになります。
ブログ機能がある
Shopifyの管理画面には、標準でブログ機能が実装されています。ECサイトのコンテンツ量が増えることは、サイト全体の評価を上げる要因となり、検索からの自然流入を増やすために効果的です。
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効果: 商品販売とは直接関係のないキーワード(例: 「Tシャツのお手入れ方法」など)で顧客を呼び込み、そこから商品購入へつなげるコンテンツSEO戦略を展開できます。
2. Shopifyでできる基本的なSEO設定(検索エンジンへの最適化)
Shopifyが持つ技術的な優位性を活かすために、各ページ単位で基本的なSEO設定を手動で行うことが不可欠です。
タイトルタグを設定する
タイトルタグは、検索結果やブラウザのタブに表示される、ウェブページを最も簡潔に表すタイトルです。
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設定箇所: ストア全体、各商品ページ、コレクションページ、固定ページそれぞれで設定可能です。商品やページ編集画面の下部にある「検索エンジンリスティング」からコンテンツ右上のえんぴつマークをクリックして編集します。

内容の入力が完了したら、画面右上の保存ボタンを押すことで編集内容を保存することができます。

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ポイント:
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狙いたいキーワードを含めること。
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内容を簡潔にまとめること(文字数に注意)。
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複数ページで同じタイトルを設定しないこと。
メタディスクリプションを設定する
メタディスクリプションは、検索結果でタイトルの下に表示される短い紹介文です。検索順位への直接的な影響は小さいですが、ユーザーのクリック率(CTR)に大きく影響します。
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設定箇所: タイトルタグと同じく、各ページの下部にある「検索結果のプレビュー」から編集できます。
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ポイント:
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ユーザーの関心を引けるように、簡潔にページ内容を記述する。
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自動生成されたテキストではなく、マーケティング目標に合わせて手動でカスタマイズする。
画像にAltタグ(代替テキスト)をつける
Altタグは、画像を説明するためのテキスト情報です。何らかの理由で画像が表示されない場合や、視覚障害のあるユーザーが読み上げアプリを使用する際に利用されます。
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設定箇所: Shopifyの画像エディタ機能で、HTML知識がなくても簡単に設定できます。
商品画像の場合は、商品詳細ページからAltを追加したいメディアを選択します。
画面右側に代替テキストの欄が表示されます。Altの内容をここに挿入し、画面右 上の保存ボタンをクリックしてください。
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ポイント:
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画像の内容を正確に、キーワードを含めて説明する。
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「画像」「写真」といった情報そのものの説明ではなく、「〇〇(商品名)の利用シーン」など内容を具体的に記述する。
ページヘッダー(h1)にキーワードを含める
h1タグは、ページ内にある見出しの中で最上位に位置し、検索エンジンにそのページが何について書かれているかを伝える重要な役割を果たします。
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対策: 商品ページでは商品名、ブログ記事では記事タイトルが通常h1タグになります。これらの設定時に、ターゲットとなるキーワード(例: 「Ruby Tシャツ 黒」)を含めることで、キーワードの関連性を高め、検索表示順位の上位獲得に有利に働きます。
3. 検索順位を上げるためのコンテンツSEO戦略
基本的な設定に加え、ウェブサイト自体の品質を高める「コンテンツSEO」は、検索順位を継続的に上げていく上で最も重要です。
内部リンクを最適化する
内部リンクは、ECサイト内のページ同士をつなぐリンクです。この内部リンクを適切に設定することで、以下の効果が期待できます。
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クローラビリティの向上: 検索エンジンがサイト内を効率よく巡回できるようになり、すべてのページがインデックスされやすくなります。
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ユーザビリティと滞在時間の向上: 関連性の高いページにユーザーをスムーズに誘導し、サイト内の滞在時間を延ばすことで、SEOへのプラス効果が期待できます。
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ポイント:
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関連性を重視し、リンク元ページのコンテンツとリンク先ページのコンテンツ内容が関連している箇所にリンクを貼る。
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グローバルメニューやフッターなどの共通ナビゲーションから、サイト内の重要なページへリンクを配置し、サイト構造を分かりやすくする。
商品ページの充実・ブログ記事の活用
Googleは、ユーザーの検索意図を深く満たしている質の高いコンテンツを上位表示する傾向が強まっています。
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商品ページの充実: 商品の説明、コレクションの説明文を充実させ、主要なキーワードを含んだテキストを増やすことが、Googleからの評価を高めます。
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ブログ記事の活用:
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目的: 商品購入前の潜在顧客(例: 「肌荒れの原因」を調べているユーザー)を取り込む。
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Shopifyのブログ機能を利用し、商品の補足説明、使い方、ライフスタイル提案といった、顧客との距離を縮めるような有益なコンテンツを積極的に発信しましょう。
4. SEO効果を最大化する便利なShopifyアプリ3選
Shopifyには、標準機能でカバーしきれない高度なSEO対策や、作業の自動化をサポートするアプリが充実しています。
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アプリ名 |
主な機能と活用法 |
月額料金(目安) |
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SEO Manager |
対策キーワード選定サポート(Googleサジェストデータ抽出)、タイトル/メタディスクリプションの最適化、404/リンクエラーの自動抽出・修正など。 |
20米ドル |
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Plug in SEO |
ストア全体のSEO上の問題を監視し、解決策を提示。構造化データの設定サポートが充実しており、専門知識なしで設定可能。 |
19.99米ドル〜 |
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Page Speed Booster |
サイトの読み込み速度を上げることに特化したアプリ。ユーザーが次にクリックしそうなページを予測して先行して読み込む(プリフェッチ)ことで、体感速度を改善。 |
無料 |
これらのアプリを活用することで、基本的な手動設定に加えて、技術的なエラー修正やキーワード戦略の立案を効率的に進めることができます。
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