Shopifyアプリとは?ストア機能を劇的に拡張するアプリの基本とテーマへの反映手順ガイド
Shopifyストアの運用を始めたばかりの皆さん、「ストアにもっとこの機能が欲しい」「もっと効率的に作業したい」と感じていませんか?
Shopifyの最大の強みは、スマートフォンにアプリを追加するように、ストアに新しい機能を手軽に組み込める「Shopifyアプリ」の存在です。そして、その数は圧倒的で、2025年10月時点で8,000種類以上が提供されており、用途によって様々な使い分けが可能です。
今回は、Shopifyの専門家として、このShopifyアプリの基本的な概要から、アプリを導入した後にストアのデザイン(テーマ)へ正しく反映させるための具体的な手順までを詳しく解説します。この記事は、クライアントの運用担当者がアプリ導入時に迷うことなく設定を完了できる、実践的なガイドとなることを目指します。
目次
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Shopifyアプリとは?ストア機能を拡張するプラグイン
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アプリで何ができる?主な機能カテゴリー
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Shopifyアプリの導入で注意すべきこと
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アプリをテーマに反映させるための設定手順
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ステップ1:アプリのインストールと初期設定
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ステップ2:テーマエディターでのブロック・セクションの有効化
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ステップ3:埋め込みAppの確認(必要な場合)
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【画面キャプチャで解説】テーマへの反映操作
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まとめ:アプリとテーマを連携させてストアを強化しよう
Shopifyアプリとは?ストア機能を拡張するプラグイン
Shopifyアプリ(またはプラグイン)とは、ECサイトの基本的な機能には含まれない特別な機能を追加・拡張するためのソフトウェアです。
Shopifyには、公式の「Shopify App Store」があり、世界中の開発者によって作成された数千ものアプリが提供されています。これにより、外部システムとの連携や、特定のマーケティング機能、デザインパーツなどを、簡単にストアへ組み込むことができます。
アプリの多くは、Shopifyストアの裏側で動作し、お客様が目にするフロントエンド(テーマ)と連携して機能を提供します。
アプリで何ができる?主な機能カテゴリー
Shopifyアプリは、多岐にわたる機能を提供しますが、主なカテゴリーとしては以下のようなものがあります。
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カテゴリー |
具体的な機能例 |
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マーケティング |
SEO対策、SNS連携、メールマガジン配信、ポップアップ通知、レビュー収集 |
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販売促進 |
クーポン発行、バンドル販売(セット販売)、カウントダウンタイマー、ポイントプログラム |
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在庫・フルフィルメント |
外部倉庫との連携、在庫管理の効率化、ドロップシッピング |
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ストアデザイン |
ページビルダー(LP作成)、商品ギャラリーの強化、カスタムフォームの作成 |
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顧客対応 |
チャットサポート、FAQページ作成、追跡情報通知 |
これらのアプリを活用することで、「Shopifyの標準機能だけではできなかったこと」を実現し、ストアの売上や運営効率を劇的に向上させることが可能になります。
Shopifyアプリの導入で注意すべきこと
Shopifyアプリの導入は手軽ですが、以下の点に注意することで、スムーズな運用につながります。
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テーマとの互換性の確認: アプリによっては、特定のテーマ(例:Shopifyの「Dawn」テーマなど)にのみ対応している場合があります。アプリを導入する際は、アプリストアの説明欄や、アプリベンダー(開発元)のヘルプページで、利用中のテーマに対応しているかを必ず確認しましょう。対応していない場合は、アプリが正しく表示されない、または動作しない可能性があります。
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月額料金の確認: 多くのアプリは無料プランと有料プランがあり、有料プランは月額料金が発生します。無料トライアル期間や、必要な機能が無料プランで賄えるかを確認してから導入しましょう。
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アンインストール時の注意: アプリをアンインストールしても、テーマ内にアプリが追加したコードの断片が残ってしまう場合があります。これにより、ストアの表示速度が低下したり、デザインが崩れたりすることがあります。アンインストール後、テーマエディターで不必要なコードが残っていないか確認することが推奨されます。
アプリをテーマに反映させるための設定手順
アプリをインストールした後、その機能がお客様に見えるようにストア(テーマ)へ反映させるには、主にテーマエディターでの操作が必要です。
Shopifyアプリがテーマに機能を追加する方法はいくつかありますが、現在は以下の「ブロック」や「セクション」として追加する方法が主流です。
ステップ1:アプリのインストールと初期設定
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Shopify App Storeから利用したいアプリを探し、「インストール」します。
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アプリの管理画面へ移動し、決済方法の登録や基本的な動作設定など、アプリ側での初期設定を完了させます。
ステップ2:テーマエディターでのブロック・セクションの有効化
多くの場合、アプリが提供する機能(例:レビューウィジェット、ポップアップなど)は、テーマエディター内で「ブロック」や「セクション」として追加・配置することで有効化されます。
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Shopify管理画面から「オンラインストア」→「テーマ」へ移動します。
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現在公開中のテーマ(または編集中のテーマ)の横にある「カスタマイズ」をクリックし、テーマエディターを起動します。
ステップ3:埋め込みAppの確認(必要な場合)
アプリによっては、テーマ全体の設定として「埋め込みApp」という形で有効化が必要な場合があります。
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テーマエディターの左側のパネルから「テーマ設定」(または左下にある歯車アイコン)をクリックします。
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メニューの中に「App」や「埋め込みApp」といった項目が表示される場合があります。
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ここで、インストールしたアプリが表示されていれば、トグルボタンをオンにして機能を有効化します。
【画面キャプチャで解説】テーマへの反映操作
ここでは、アプリの機能をテーマエディターで有効化し、テーマに反映させる具体的な操作を、アプリが「セクション(またはブロック)」として追加される場合を例に解説します。
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テーマエディターを開く:
「オンラインストア」→「テーマ」→「カスタマイズ」でテーマエディターを開きます。
テーマエディターのプレビュー画面と左側パネルが表示されている画面

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セクションを追加:
左側のパネルの「セクション」エリアで「セクションを追加」をクリックします。
左側パネルの「セクションを追加」をクリックしている状態

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アプリのセクションを選択:
追加できるセクションの一覧が表示されます。この中に、インストールしたアプリの名前が入ったセクション(例:「アプリ名 - レビューウィジェット」など)が表示されます。これを選択します。
セクション一覧から、アプリ名が入った新しいセクション(ブロック)を選択している状態

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セクションを配置・設定:
追加されたセクションをドラッグ&ドロップで表示したい位置に移動させ、セクション内の設定項目(例:表示するレビューの数、デザインなど)を調整します。
追加したセクションをクリックで配置し、左側パネルで設定を調整している状態

※もし導入したいアプリが表示されない場合は下記の場所を参考にしてください。
トグルが有効になっていれば問題ありません。

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変更を保存:
画面右上の「保存」ボタンをクリックし、設定を確定させます。
これらの操作を行うことで、アプリの機能がテーマのデザインに組み込まれ、ストア上で正しく表示されるようになります。
まとめ:アプリとテーマを連携させてストアを強化しよう
Shopifyアプリは、ストアの可能性を無限に広げる強力なツールです。しかし、アプリを導入しただけでは機能せず、必ずテーマエディターでの有効化(配置や設定)が必要となることを覚えておきましょう。
アプリの導入とテーマへの反映を正しく行うことで、皆さんのShopifyストアはより高い機能性と魅力を持つことができます。
もしアプリの反映手順で不明点があれば、まずは本記事の手順を再確認するか、アプリベンダーのヘルプページを参照してみてください。適切な手順を踏んで、ストアの機能を最大限に活用しましょう。
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