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「星野リゾートの教科書」に学ぶECサイト運営の基礎

「星野リゾートの教科書」に学ぶECサイト運営の基礎

ECサイト運営者の皆さんが抱える疑問を解決するお手伝いをするのがこの記事です。合い言葉は「本は素敵な先生」です。今回ご紹介するのは、各地で独自のリゾートホテルや旅館を運営している星野リゾート社長である星野 佳路サンをとりあげた『星野リゾートの教科書』です。本拠地である軽井沢をはじめ、日本各地に他社が真似できないリゾートを作り続ける星野サン。そんな星野サンが教えてくれるECサイト運用の秘訣とは?

 

この記事でわかること

1.星野リゾートの教科書』を選んだ理由
2. 星野 佳路サンって、どんな人?
3.『星野リゾートの教科書』から学ぶECサイト運営のコツ

 その1:愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ
 その2:中小企業こそ、教科書通りの経営をしよう!
 その3:教科書は何度も何度も読み返すことが重要
 その4:教科書通りに上手くいかなければ、自分を疑おう
 その5:その5:教科書、それは自分に向けての最大最高の応援団

 4.おわりに

 

1.『星野リゾートの教科書』を選んだ理由

(参考:星野リゾート


星野リゾートといえば「星野リゾート軽井沢」に「ハルニレテラス」、「アルツ磐梯スキー場」に、「リゾナーレ八ヶ岳」・・・我が家の家族旅行でお世話になっている会社です。いつも、ありがとうございます。そんな個人的な理由から選びました。子どもが1歳の頃から、快適な空間を提供してくれる会社。リゾート、とひと言でくくれないような奥深い会社の秘密が知りたく、この本を手に取ったのでした。

 

2.星野 佳路サンって、どんな人?

星野サンは1960年4月29日軽井沢町生まれ。軽井沢の老舗旅館、星野温泉の4代目として生まれました。小中高、そして大学とスポーツに明け暮れた星野サン。慶應義塾体育会スケート部(ホッケー部門)では、1年目でレギュラーになり、3年生では主将に。そして、2部優勝、1部復帰を果たし、学生選抜に選ばれ、海外大会に出場することに。大学卒業後はコーネル大学ホテル経営大学院に進学。大学卒業後、家業である星野温泉に就職するも、古い体質が合わずに退社、周囲からの説得もあり、1991年星野温泉4代目社長に就任。古い体質であった旅館業を徐々に進化させ、1995年星野温泉から株式会社星野リゾートに社名変更。1999年、八ヶ岳山麓にあったデザインホテル「リゾナーレ」を再生案件として取得。バブルの遺産と言われていたリゾナーレを大復活させ、今に続く一大リゾートグループの基礎を作ったのでした。では、そんな星野サンの考えを見ていきましょう。

 

3.『星野リゾートの教科書』から学ぶECサイト運営のコツ

その1:愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

星野サンは、読書家としても有名です。経営学や、心理学、ビジネス書と幅広い本を読み、経営に活用していると、知られています。日本を代表するリゾート経営者です。その読書は、どうやら息抜きではないようです。

 

私が教科書通りの経営を実践しているのは、経営判断を誤るリスクを最小にしたいからである。
むしろ私が注目するのは、書棚に1冊ずつだけ置いてあるような本だ。こうした本は流行の波を乗り越えて、体系化された理論として生き残り、定石として一般的に認知されたことを示している。私はこういう古典的な理論の中にこそ、経営に役立つメッセージがあると実感している。だから、棚にさされた本をじっくりと見る。

 

星野サンが「読んだ方がいい」と勧めているのは、どれもが名著、古典とよべるような書籍ばかりです。時間という厳しい評価に耐えた本を繰り返し読み、日々の経営に生かしているとのことです。そこには先人の英知がつまっているからなのでしょうね。文字どおり、愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶということでしょうか。みなさんも、ECサイトの運営をする際、古典と分類されてるようなマーケティングに関する本を参考にすることをおすすめします。

 

その2:中小企業こそ、教科書通りの経営をしよう!

教科書に頼った経営をオススメする星野サン。コトラーでも、ドラッカーでも、ポーターでも、時間という批評に耐えた古典は、誰にとっても、どんな会社にとっても、最高の教科書となります。が、とくに中小企業の会社であるほど、教科書を頼るべきだと、星野サンはおっしゃります。

 

1つは、教科書の内容を社内に浸透させやすく、理論に沿った方向転換もしやすい点だ。中小企業は規模が小さい分、小回りが利く。社長が「この教科書通りにやってみよう」と方針を決めたら、その方向に向かって会社全体を動かすことができる。
もう1つは、経営リスクを減らす意義が大きい点だ。中小企業は大企業に比べて体力が乏しく、経営環境の変化を受けやすい。経営判断にミスがあったとき、大企業ならば組織全体で吸収できるかもしれない。しかし、規模の小さい会社では、経営判断のミスによって経営はたちまち不安になる。



教科書を参考にすることは、業績を伸ばすだけが目的ではないのですね。教科書を利用することで失敗するリスクを下げることができるのです。失敗による被害は、企業規模が小さくなればなるほど経営に響いてきます。そのような事態になる確率を下げるために、教科書が必要なのですね。Shopifyで新たなECビジネスを始めた皆さんにこそ、教科書通りのサイト運営が必要だということですね。

 

その3:教科書は何度も何度も読み返すことが重要

受験勉強マンガ『ドラゴン桜』で、桜木先生が生徒に「何度も教科書を読み込め。東大受験には教科書の中から問題が出てくるんだ!」と指導する場面が出てきます。これと同じような内容が『星野リゾートの教科書』にも出てきます。

教科書にする本が決まったら、さっそく読み始める。選んだ本を教科書として生かすにはしっかり読み、内容をすべて理解しておく必要がある。1行ずつきちんと理解しながら読み、わからない部分を残さない。
1回読んだら終わり、という読み方ではいけない。この点も読み物とは違う。せっかく見つけた教科書は、実践するためのマニュアルとして、何度でも読む。わからないことがあったときには、必ず読み返す。


教科書を徹底的に読み込んで、自分の血と肉にしていくのですね。そうすることで、間違わない経営判断ができるようになるのです。

 

その4:教科書通りに上手くいかなければ、自分を疑おう

受験勉強だって、資格試験だって、教科書通りに勉強していても、上手くいかない時がでてきます。そんなとき「今夏教科書使えない!」と、私は教科書を投げ捨ててしまいそうになるのですが、そんなことをしちゃダメですよ、と星野サンはおっしゃります。

教科書通りに判断したにも関わらず成果が出ないときもある。しかし、それでも最初の一歩としてはただしく、そこから戦術を調整すればいい。何の方法論も持たずに飛び出すのに比べて、教科書に従えばはるかにリスクを減らせるのだから、まず教科書通りやってみる。それが大切だと思う

受験勉強だって、上手く行かないときがあります。そのとき、見直すのは自分の勉強方法です。経営だって、上手く行かないときがあります。そういうときに、見直すのは経営戦略・戦術だということですね。

 

その5:教科書、それは自分に向けての最大最高の応援団

会社の社長じゃなくとも、リーダーというのは孤独な存在です。なかなか相談するヒトもいないなか、自分の判断によって多くの仲間の未来が左右されてしまうのですから。そういう状況に置かれているヒトこそ、教科書に頼るのだ!と星野サンはおっしゃいます。

教科書に沿って経営判断した結果、すぐに良い結果が出始めた時もあれば、成果が現れるまで工夫を繰り返し、時間を必要としたケースもあったが、私が過去に選んだすべての教科書はみちしるべとして役に立った。
自分の直感力を信じられない時に、教科書は自らの経営判断の根拠となり、自信を持って頑張る勇気を与えてくれるのである。



一つの判断になかなか自信が持てない。そんな状況であなたに声援を送り、支えてくれるのが教科書です。経営という正解のない舞台で成功を勝ち取るには教科書が必要であり、その教科書が、あなたに自信を与えてくれるということなのですね。

 

4.おわりに 

家業である旅館を継いだ星野サン。伝統的な「軽井沢の旅館」を、現代的で人気のスポットとなるようなリゾートに進化させることは、とても大変であったということです。会社という組織の中で、今までになかった新しいことを始める際に、頼りにしたのが名著といわれる様々な本。皆さんも様々な本に教えを請いながら、ECサイトを運営することをオススメしますよ。

 

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